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「賃上げ」支援助成金パッケージ 令和7年度予算における賃上げ支援のための各種支援策を公表(厚生労働省より)

  • 執筆者の写真: 坂の上社労士事務所
    坂の上社労士事務所
  • 4月17日
  • 読了時間: 3分

厚生労働省では、生産性向上(設備・人への投資等)、正規・非正規の格差是正、より高い処遇への労働移動等を通じ、労働市場全体の「賃上げ」を支援することとしています。


この度、令和7年度予算における賃上げ支援のための各種支援策を「賃上げ支援助成金パッケージ」としてチラシの公表をしました(令和7年4月9日公表)。


このチラシで取り上げられている助成金は、次のとおりです。


●業務改善助成金

 事業場内最低賃金を引き上げ、設備投資等を行った中小企業に、

 その費用の一部を助成。

 中小企業で働く労働者の賃金引き上げのための生産性向上の取り組みが支援対象。


●キャリアアップ助成金(正社員化コース・賃金規定等改定コース)

 非正規雇用労働者の基本給の賃金規定等を3%以上増額改定し、

 その規定を適用させた場合に助成。

 パートタイム労働者など非正規雇用労働者の賃金引き上げが対象。


●働き方改革推進支援助成金□ 人材開発支援助成金

 労働時間の削減や年次有給休暇の取得促進等に取り組む中小企業事業主に、

 外部専門家のコンサルティング、労働能率の増進に資する設備・機器の導入等を

 実施し、成果を上げた場合に助成。


●人材確保等支援助成金(雇用管理制度・雇用環境整備助成コース)

 職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を

 実施した場合等に訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成。


●特定求職者雇用開発助成金(成長分野等人材確保・育成コース)

・ハローワーク等を通じ、高年齢者や障害者、就職氷河期世代を含む中高年層など

 (就職困難者等)を継続して雇用する事業主に助成(30万円~240万円)。

・これら就職困難者等を就労経験のない職種で雇い入れ、

 ①成長分野(デジタル、グリーン)の業務に従事する労働者の雇入れ、

 ②人材育成(人材開発支援助成金の活用)及び雇入れから3年以内に

  5%賃上げのいずれかを実施した場合、1.5倍の助成金を支給。


●早期再就職支援等助成金(雇入れ支援コース、中途採用拡大コース)

・雇入れ支援コース

  事業規模の縮小等に伴い離職を余儀なくされる労働者を早期に無期雇用で

  雇入れ、雇入れ前と比較して5%以上賃上げした場合に助成。

・中途採用拡大コース:

  中途採用者の雇用管理制度を整備した上で、中途採用率を一定以上

  拡大させた場合及び中途採用率を一定以上拡大させ、そのうち45歳以上の

  者で一定以上拡大させ、かつ当該45歳以上の者全員を雇入れ前と比較して

  5%以上賃上げした場合に助成。


●産業雇用安定助成金(スキルアップ支援コース)

 在籍型出向により労働者をスキルアップさせ、復帰後の賃金を復帰前と比較し

 5%以上増加させた場合に助成

 (上限額8,635円/1人1日あたり(1事業主あたり1,000万円))。


同省では、このパッケージを活用し、賃上げを検討するように呼びかけています。


詳しくは下記のリンクよりご確認ください。


<「賃上げ」支援助成金パッケージ>https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/package_00007.html

<「賃上げ支援助成金パッケージ」チラシ>https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001473585.pdf

 
 

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