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「規格外の感性」が「王道の理(ことわり)」を知った日。那須川天心、初黒星は“完全体”への序章。
2025年11月24日、WBC世界バンタム級王座決定戦。那須川天心がキャリア初の敗北を喫しました。しかし、この一戦は彼がボクシングに通用しなかったことを示すものではありません。むしろ、彼が持つ「変幻自在の動き」という最大の武器を、12ラウンドの世界戦で勝ち切るための「盤石な強さ」へと昇華させるための、必然のプロセスでした。井上拓真という「ボクシングの教科書」とも言える強敵との対峙を経て、那須川天心が手にする新たな進化の可能性を分析します。
1.「変幻自在」なリズムと、それを封じた「不動」の圧力
序盤、那須川天心が見せたのは、既存のボクシング理論の枠に収まらない「規格外」の動きでした。 独特なステップワークから繰り出される予備動作のないパンチ、そして相手の死角へ瞬時に回り込むスピード。これらは決して小手先の技術ではなく、彼が格闘技人生で研ぎ澄ませてきた「野生の勘」と「ボクシング技術」が高次元で融合したものです。実際、序盤はこの変幻自在なリズムが井上拓真を凌駕していました。
しかし、井上拓真は動じませんでした。那須川の「動」に対し、井上は徹

坂の上社労士事務所
2025年11月24日読了時間: 4分
