「1Rで勝負は決していた」 UFCの壁を越える唯一の日本人・堀口恭司の“最強”分析論!日本人が世界で勝つための「教科書」がここにある!
- 坂の上社労士事務所

- 2 日前
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本日行われた堀口恭司選手の試合、皆様はご覧になったでしょうか(私は、早朝2時半に起きて観戦しました)。
私の目から見て、今日の彼のパフォーマンスは、単なる勝利以上の意味を持っていました。
一言で申し上げるなら、それは現代MMAにおいて「日本人が世界で勝つためのトータルファイターの教科書」であり、我々(仕事人)が目指すべき「ハイパフォーマー」の究極形を体現した姿でした。
対戦相手である強豪タギル・ウランベコフ選手に対し、堀口選手が見せたのは完全なる「支配」。なぜ堀口恭司が最強なのか。そしてなぜ、1ラウンドのあの瞬間に勝負が決まったと断言できるのか。私の視点から、その理由を3つのポイントで論理的に紐解いていきたいと思います。
1.大舞台を支配する「不動心」と、初動の危機管理能力
まず1つ目の理由は、「大舞台を前にして平常心を保てるメンタルの強さと、冷静な状況判断」です。
試合開始直後の1ラウンド目、緊張感が張り詰める中、まず動いたのは堀口選手でした。鋭いカーフキックを一発。このたった一撃が、戦局を動かしました。そのカーフキックがあまりにも強烈だったため、ウランベコフ選手は瞬時に「この距離で受け続けたら終わる」という強烈な危機感を覚えたのでしょう。
彼はその危機感に突き動かされるように、長いリーチと手足の長さを活かし、開始数十秒間は必死に距離を潰そうと猛烈なプレッシャーをかけてきました。この「危機感からくる捨て身の圧力」は、対戦相手にとって非常に厄介なものです。普通ならここで気圧され、精神的に後手に回るところです。
しかし、堀口選手は微塵も動じませんでした。ウランベコフの圧力を「サークリング」でいなし、決して正面から受け止めない。そして中盤からは、早いステップで自身の距離を作り出し、逆に支配権(イニシアチブ)を握り返しました。感情に流されず、目前の危機に対して淡々と最適解を出し続ける。この「究極のストレスコントロール」こそが、彼が最強である第一の基盤です。
2.超絶スピードと多彩な武器。プランB、プランCを遂行する「戦略的多層性」
2つ目は、「突出した武器の豊富さと、それを使い分ける戦略的柔軟性」です。
本日の試合、堀口選手は「カーフキック」という強力な武器を軸にゲームを組み立てていましたが、それだけではありません。踏み込みの速い左右のストレート・フックで相手を脅かし、距離ができれば関節蹴りで膝を狙い、意識が下に行けばハイキックを散らす。グラウンドでは肘を落とし、強烈なパウンドを叩き込む。
堀口恭司の真の恐ろしさは、これらすべての武器が必殺レベルであり、かつ「もしプランAが通じなくても、即座に次がある」という点です。相手の反応を見ながら攻撃のパターンを変化させ、相手に「何を警戒すれば良いのか」を迷わせ続けました。一つの戦略に固執せず、状況に合わせて最適解を選び続けるその姿は、変化の激しい現代において成果を出し続ける「真のハイパフォーマー」としての資質を示しています。
3.スクランブルを制し、相手を読み切る「完全なる支配」
3つ目の理由、そしてこれが本日の試合の「決定的な勝因」です。それは「最大の脅威を無効化した上で、相手の思考ごと支配した」点です。
私は断言します。堀口恭司の勝利は、1ラウンド目の時点で決まっていました。
ウランベコフ選手にとって唯一の活路は得意の「グラップリング」でした。しかし、堀口選手はそのアタックを完璧に切っただけでなく、スクランブル(攻防が入り乱れる展開)になった時の強さで相手を圧倒しました。ただ守るだけでなく、相手の次の動きを読んだ戦略的グラップリングでポジションを支配し、上を取れば強烈なパウンドを叩き込む。そして最後は、右ハイキックで相手を倒し、流れるような動きからのリアネイキッドチョーク。
打撃の選手が寝技で凌ぐのではなく、寝技のスペシャリスト相手に、グラップリングの領域でも「読み」と「強さ」で上回ってしまったのです。自分だけが攻撃でき、相手には何もさせない。この「非対称な状況を作り出す構築力」こそが、堀口恭司の真骨頂です。まさに、堀口恭司自身が「相手に何もさせないで倒す」と語っていたスタイルを、そのまま体現してしまいました。
「UFCの壁」を越える唯一の存在として
ここで、客観的な事実にも目を向けなければなりません。現在、世界のMMAシーンにおいて「UFCで勝つこと」がいかに困難か、データが物語っています。
日本が誇るスーパースター、朝倉海選手のまさかの2連敗。
Bellatorの英雄、パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ選手の初戦敗退。
無敵と思われたパッチー・ミックス選手の2連敗。
他団体で王者となり「最強」と呼ばれた彼らでさえ、UFCという異常な競争原理の中では苦戦を強いられています。それほどまでに、オクタゴンの壁は高く、厚いのです。
しかし、堀口恭司だけは違いました。 この過酷な環境をものともせず、当然のように勝利を手にする。この事実は、彼の実力が単なる「他団体の王者レベル」を超え、真に世界最高峰の基準にあることを証明しています。
現UFC王者アレッシャンドリ・パントージャへの提言
最後に、現UFCフライ級王者、アレッシャンドリ・パントージャ選手について触れます。パントージャ選手は確かに強い。特にそのグラップリングとサブミッション能力は脅威的です。しかし、一格闘技ファンとして、あえて言わせていただきます。
今の堀口恭司なら、パントージャを倒せる。
その根拠は「負けの履歴(データ)」にあります。堀口選手がキャリアで唯一「一本負け」を喫したのは、あのデメトリアス・ジョンソン(DJ)戦だけです。それ以外、彼がサブミッションで後れを取ったことはありません。つまり、パントージャ選手の最大の武器である「極め」に対し、堀口選手は十分な耐性と免疫を持っています。
その上で、今日の試合で見せた入り込みの速さ、伝統派空手由来の飛び込み。この「スピード」と「一撃のKOパワー」において、堀口恭司はパントージャを明確に凌駕しています。
グラップリングで一本を取らせず、スタンドの打撃戦でスピード差を見せつける。もし一発でもクリーンヒットすれば、タフなパントージャといえども立ってはいられないでしょう。
「一本負けのリスクが極めて低く、かつ相手をKOできる唯一のフライ級ファイター」
それが、現在の堀口恭司です。今日のタギル・ウランベコフ戦で見せたあのパフォーマンス、特に1Rで相手の選択肢を奪い去り、最後は一本で仕留めきったあの戦いぶりこそが、彼がUFCの頂点に立つべき唯一の日本人であることを証明しています。
K-1、プライド時代から格闘技を愛し、格闘技を見てきた私の目には、彼こそが再び世界のベルトを巻く未来がはっきりと見えています。
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