厚生労働省から、「令和6年労働組合基礎調査の概況」が公表されました(令和6年12月18日公表)。
雇用されて働く人のうち労働組合に加入する人は、ことし6月時点の推定で16.1%と、3年連続で過去最低となったことが厚生労働省の調査でわかりました。 今年6月時点で企業や団体、自治体などで働く人はおよそ6139万人いましたが、このうち労働組合の組合員は991万人余りでした。
●労働組合数、労働組合員数及び推定組織率
・労働組合数→22,513組合(前年より276組合(1.2%)減少)
・労働組合員数→991万2千人(前年より2万5千人(0.3%)減少)
・推定組織率→16.1%(前年より0.2ポイント低下)過去最低
〔参考①〕女性の労働組合員数及び推定組織率
・労働組合員数→350万6千人(前年より3万2千人(0.9%)増加)
・推定組織率→12.4%(前年と同水準)
〔参考②〕パートタイム労働者の労働組合員数及び推定組織率
・労働組合員数→146万3千人(前年より5万3千人(3.8%)増加)過去最高
・全労働組合員数に占める割合→14.9%(前年(14.3%)より0.6ポイント上昇)過去最高
・推定組織率→8.8%(前年より0.4ポイント上昇)過去最高
推定組織率が、前年より0.2ポイント低下し、過去最低の「16.1%」となりました。なお、労働組合員数は、トータルでは減少しましたが、女性とパートタイム労働者については増加しています。この傾向は、昨年(令和5年)と同様です。
1980年代の前半まで30%台だった労働組合の組織率は減少傾向が続いていて、今回の結果について連合は「組織率の低下は、集団的労使関係に守られない労働者が増加し続けていることを示しており、強い危機感を持たなければならない。あらゆる機会を通じて労働組合の存在意義を発信していきたい」としています。
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