top of page

自動車運転者を使用する事業場への監督指導等 実施した事業場の83%が労働基準関係法令違反(令和4年の状況)

  • 執筆者の写真: 坂の上社労士事務所
    坂の上社労士事務所
  • 2023年8月17日
  • 読了時間: 1分

厚生労働省は、令和5年7月31日、全国の労働局や労働基準監督署が、令和4年にトラック、バス、タクシーなどの自動車運転者を使用する事業場に対して行った監督指導や送検等の状況を取りまとめ、公表しましました。


【今回のポイント】 監督指導を実施した事業場は3,785事業場。   労働基準関係法令違反が認められたのは、3,142事業場(83.0%)。   改善基準告示、違反が認められたのは、2,037事業場(53.8%)。  *「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(平成元年労働省告示第7号)


主な労働基準関係法令違反事項  ①労働時間(47.6%)

 ②割増賃金の支払(22.0%)

 ③時間把握(9.2%)


主な改善基準告示違反事項  ①最大拘束時間(39.2%)

 ②総拘束時間(30.3%)

 ③休息期間(28.1%)


重大・悪質な労働基準関係法令違反により送検したのは58件


同省では、引き続き、自動車運転者を使用する事業場に対し、労働基準関係法令などの周知・啓発に努めるとともに、法令違反の疑いがある事業場に対しては監督指導を実施するなど、自動車運転者の適正な労働条件の確保に取り組んでいくこととしています。

また、度重なる指導にもかかわらず法令違反を是正しないなど重大・悪質な事案に対しては、送検を行うなど厳正に対応していくということです。


 
 

最新記事

すべて表示
社労士業務に労務監査を明記するなどの第9次社労士法改正案 衆議院を通過

全国社会保険労務士会連合会から、第9次社会保険労務士法改正の状況について、次のようなお知らせがありました。 第9次社会保険労務士法改正の状況について、令和7年6月6日の衆議院厚生労働委員会、同年6月10日の衆議院本会議で可決されました。今後、参議院厚生労働委員会及び参議院本...

 
 
2025年「規制改革実施計画」を決定(内閣府)

令和7年6月13日、「規制改革実施計画」が決定されました。規制改革推進会議において、「規制改革推進に関する答申」が内閣総理大臣に提出されましたが、その答申等を踏まえ、対象となった規制や制度、その運用等について、直ちに改革に着手し、期限を定めて着実に実現を図っていくため、今回...

 
 
ハラスメント対策の強化などを盛り込んだ「労働施策総合推進法等の一部改正法」成立

「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律等の一部を改正する法律」が、フリーランスへのカスハラ対策の検討などを附則に盛り込むなど、修正のうえ参議院本会議で可決・成立しました。 この改正法には、いわゆる「カスハラ」、「就活セクハラ」の防止...

 
 
bottom of page