top of page

【2026年大転換】「手取り」と「働き方」はどう変わる?高市首相が推し進める「給付付き税額控除」の正体と、社労士が読み解く企業の針路

  • 執筆者の写真: 坂の上社労士事務所
    坂の上社労士事務所
  • 11 分前
  • 読了時間: 4分
国民会議

政府は2026年1月9日、首相官邸で「政府与党連絡会議」を開催しました。高市早苗首相は、今月中に超党派の「国民会議」を立ち上げ、「給付付き税額控除」を含む「社会保障と税の一体改革」をスピード感を持って進める方針を明言しました。

この動きは、単なる減税議論に留まらず、私たちの社会保障制度と「働くこと」のインセンティブを根本から変える可能性を秘めています。社労士の視点で、今知っておくべき3つのポイントに要約しました。


1. 【要約】社労士が注目する3つの視点

  • 「年収の壁」を突破する新常識:就労促進と生活支援の両立 

    給付付き税額控除は、所得税から控除しきれない分を現金給付する仕組みです。特筆すべきは「収入に応じて給付が緩やかに減る」設計であり、従来の「年収の壁」による働き控え(就業調整)を防ぎ、人手不足に悩む現場の労働力確保に繋がることが期待されます。

  • 「高福祉・低負担」からの脱却:社会保障制度の持続可能性 

    日本の社会保障は、給付水準に対して国民負担が低い「中福祉・低負担」の状態にあり、多額の赤字国債で賄われています。今回の改革は、低所得層への支援を強化しつつ、将来的な財源確保(増税)への地ならしという側面もあり、企業の社会保険料負担の在り方にも波及する重大な局面です。

  • 「未来世代」への投資加速:教育無償化と積極財政の行方 

    令和8年度予算案には、今年4月からの「教育無償化」の実施など、未来を見据えた「投資」が色濃く反映されています。高市首相が掲げる「責任ある積極財政」が、現役世代の負担軽減と将来世代への資産継承をいかに両立させるかが、今後の労務環境や雇用動向を左右します。


2. 【深掘り解析】「給付付き税額控除」と「国民会議」がもたらすインパクト

添付資料の分析に基づき、今回の政府の動きが私たちの生活や企業経営にどのような具体的影響を与えるのか、さらに深く掘り下げます。

■ 「給付付き税額控除」のメカニズムと企業のメリット

給付付き税額控除は、減税と給付を組み合わせたハイブリッドな支援策です。

  • 具体例

    10万円の控除枠がある場合、納税額が15万円の人は納税額が5万円に減り、納税額が5万円の人は納税がゼロになった上で差額5万円を受け取れます。納税額ゼロの非課税世帯でも10万円が給付されます。

  • 社労士の視点

    これにより、パート・アルバイト従業員が「給付を失いたくないから働くのを抑える」というインセンティブが働きにくくなります。企業にとっては、扶養範囲内での調整を気にせず、意欲ある従業員に長く、しっかりと働いてもらえる環境作り(就業規則の見直しや人事評価制度の整備)が急務となります。


■ 「国民会議」という異例の枠組み

政府は、法案提出前から野党(維新・立憲など)を交えて制度設計を行う「国民会議」を月内に発足させます。

  • 政治的背景

    消費税減税を巡る与野党の不毛な争いに歯止めをかけ、社会保障の「給付と負担」の議論を前進させる狙いがあります。立憲民主党も「給付付き税額控除」の設計協議には参加する方針を示しており、超党派での合意形成が期待されます。

  • 懸念点

    一方で、衆院解散の風評も流れており、選挙を優先することでこの重要な議論が停滞することへの懸念も指摘されています。


■ 厚生労働省の役割と社会保障の整合性

上野厚生労働大臣は、給付付き税額控除の設計にあたり「生活保護などの他の社会保障給付との整合性」を重視する考えを示しました。

  • セーフティネットの再構築

    高額療養費制度の限度額引き上げなど、社会保障費の抑制策も並行して進められています。

  • 実務への影響

    医療・介護保険料や給付水準の変更は、企業の給与計算や福利厚生設計に直結します。新たな税額控除制度が導入されれば、所得把握のためにマイナンバーの更なる活用が求められる可能性も高く、企業の管理実務におけるコンプライアンス遵守がより一層重要になります。


3. 坂の上社労士事務所からの提言

今回の改革は、企業の「採用力」と「定着率」を左右する大きな分岐点です。政府が「スピード感」を持って進めるのであれば、企業もまた、制度の施行を待たずに自社の労務環境をアップデートしていく必要があります。

  • 給与計算・勤怠管理

    複雑化する給付・控除制度に対応したクラウドシステムの導入

  • 就業規則・評価制度

    「働き控え」を解消し、生産性を高めるための人事戦略

  • 助成金の活用

    制度改正に伴う環境整備のための資金確保

当事務所は、マネーフォワード公認プラチナメンバーとして、最新のテクノロジーと専門知識を融合させ、御社の成長を強力にバックアップいたします。


坂の上社労士事務所/給与計算・就業規則・助成金・社会保険・労務相談・人事評価(東京都千代田区神田三崎町/全国対応) マネーフォワード公認プラチナメンバー/マネーフォワード給与・勤怠 代表 特定社会保険労務士 前田力也

水道橋オフィス 東京都千代田区神田三崎町2-17-5稲葉ビル203

国分寺オフィス 東京都国分寺市本町4-7-5サンプラビル2階【立川市・八王子市・国分寺市・武蔵野市など多摩エリア・中央線沿線対応】

お問い合わせ support@sakanouehr.com 電話03-6822-1777

bottom of page